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オプション加工

PP加工

印刷済みの表紙の上からPP(ポリプロピレン)フィルムを圧着させる加工です。
クリアPPは光沢感が増してつやつやつるつるっとした表面になります。
グロスPPと呼ばれることもあります。

マットPPは艶消しフィルムなのでさらっとしっとりしたような表面になります。
つや消しPPと呼ばれることもあります。

PP加工をご依頼いただくにあたって

表紙用紙がアートポスト180K、アートポスト200K、マットコート180Kの時のみ加工可能です

表紙両面印刷は出来ません。片面カラー、または片面モノクロでご注文ください

帯・カバーへのPP加工は早割(7営業日)か超早割(10営業日)コースでのみお受けいたします。表紙への加工は標準(5営業日)コースまで受付可能です

PP加工をすると背表紙の折り部分などのインク剥がれが防止できますが、裁断面にトナーが載っているとフィルムがうまく圧着せず、端からはがれてきやすくなります。

PP加工をするときの表紙デザインは裁ち切り部分をベタ塗りしないなど、対策をした方が安全です。

※オフセット印刷のインクと違ってオンデマンド印刷のトナーは油分があって、その油分がPPの糊をはじいてしまうからだそうです

※PP加工すると全体に色が濃く沈んで見える傾向があります。

角丸加工

冊子小口側の角を円弧のカッターで裁ち落とすオプション加工です。

  • 小口側(本を開いた外側)の一箇所または二箇所を丸くすることが出来ます。
  • ノド側(ページを閉じている側)の加工はお受けしておりません。
  • 上からカバーを巻くカバー文庫セットでは角丸はお受けしておりません。
  • 一カ所だけ角丸の設定時には上の角または下の角をご選択ください。

本来直角になっている本の角を丸くすると、ちょっとした隅っこの加工ですがかなり雰囲気が変わります。
絵本などでよく使われている加工です。

カーブはR5(半径5mm)で、実際に切り落とす角は小指の爪の先より小さいくらいの面積で背すが、紙を切り落としてしまうので、その部分の絵柄はなくなります。

遊び紙

表紙と本文の間に挟む紙です。

色上質紙の他、和紙風の紙やカラートレーシングペーパーなどちょっと個性的な紙を取り揃えています。

4枚まで挟み込み可能で、はさめる箇所は表紙と本文1ページ目の間(巻頭)か本文最終ページと裏表紙の間(巻末)になります。

巻頭4枚などのほか、巻頭2枚、巻末2枚とかもできます。

半分くらいの用紙は裏面が白(表面の柄がうっすら見えたりして裏面!という感じの紙)で、裏表のある紙になっています。

特にご指定が無ければ巻頭は表紙側に表を向け、巻末は裏表紙側に表を向けることになります。

本文側に表を向けて差し込んでほしいなどのご要望は備考欄にお書き添えください。

口絵

遊び紙と同じような感じで、お客様原稿を印刷したページを巻頭または巻末に挟み込む加工です。

ラノベ系文庫本の巻頭カラーイラストを思い浮かべていただくと、見たことがあるという方が多いのではないでしょうか?(モノクロ印刷も可能です)。

カスタムオーダーでカラー/モノクロ混在印刷を選択していただくと、以前からモノクロ本文の巻頭や途中ページにカラーイラストを挟み込むことは可能だったのですが、この方法だとモノクロページとカラーページが必ず同じ紙になってしまうので、書籍用紙やモンテシオンなどの地色が真っ白ではない紙を使った本の場合カラーページにもその紙の地色が反映されてしまうという欠点がありました。

口絵オプションでは、コート紙とマットコート紙のみ選択可能で、本文用紙に関係なく白い紙のイラストを差し込むことが可能です。

印刷は「モノクロ片面」「モノクロ両面」「カラー/モノクロ両面」「カラー両面」がご選択可能。

巻頭(本文が始まる前)と巻末(本文がすべて終わった後)にそれぞれ10枚ずつまで口絵を入れることができます。

※中綴じの場合は、巻頭と巻末に必ず同じ枚数だけ口絵が入ります。

※本文カラーのカラカラセットでも選択可能なオプションです。

遊び紙と口絵の両方を入れる場合、原則遊び紙が先(表紙に近い方)になります。
これは変更対応可能なので、ご要望は備考欄からお知らせください。

箔押し

薄いフィルム状の金属箔を熱と圧をかけて表紙に付着させる加工です。

今のところ金と銀のみお受けしています。

超早割(10営業日)コースでのみ受付可能です。

箔は不透明なので印刷済みの色を塗りつぶす形になります。(箔の下にある絵や文字は透けません)

使用する紙によっては箔が剥がれやすかったり、箔のエッジが綺麗にならずにもやっとして見えることがあります。

表紙と裏表紙(表1または表4)に加工可能ですが、背の折れる部分は箔が剥がれやすくなります。

※もっと短い納期で箔押しをしたいという方は、表紙を先行入稿いただくことでお受けできる場合もありますので、時間に余裕を持ってお問い合わせください。

原稿の準備については下図をご確認ください。

箔押しするときの原稿の準備について 箔押しするときの原稿の準備について その2

カバー

カバー&帯原稿の作り方

新しく始めたカバーと帯が付けられるセットですが、突然そんなこと言われてもどうやってカバーや帯の原稿を作れば……?となってしまうと思うので、作り方をまとめました。

 

・カバーは「オモテ表紙+背表紙+ウラ表紙」に加えて、ソデ(折り返しの部分)が必要です

・カバーは表紙に比較的ふんわりと巻くことになるので、ギリギリ幅ではなくすこし横長に絵を作らないと、ソデを折った部分にソデの絵柄が出てしまいます。

・ソデ部分へも全面印刷が可能です

・塗り足しが必要なデザインの時は必ず上下左右3mmずつの塗り足しを付けてください。

・斜めカットになります。折り返しの上下端にオブジェクトを配置しないようご注意ください。

 

カバー&帯の横幅計算法

・背幅計算機またはご注文フォームから、目的の本の背表紙幅を確認します。

新書・文庫サイズは横幅が同じなので、横幅は340mm+背幅(+6mm)

になります。

表紙幅に5mm足されているのは、カバーを巻いた状態で本を開いたときあまりにもぴったりだとカバーが引き連れてしまうのを防いだり、カバーを巻いたときに小口側にソデの白などがはみ出してしまうことを避けるための余裕分です。

より余裕を取って10mmくらいソデ側に絵柄をはみ出させるデザインにしても良いと思います。

背幅もあまりきっちりだと表紙や裏表紙の柄が背に出てしまうことがあるので、少し余裕気味に作ってもいいと思います。

その場合は背表紙は元々それほど幅がないので、左右に1~2mmずつ広げる感じで作ってください。表紙と裏表紙はそのまま玉突き式に5mmの余裕を持ったまま外側に広がってOKです。

ソデ部分に絵柄がなく白の場合も、表紙データと間違えないよう白い部分込みのデータで作っていただくのが安全だと思いますが、カバーであることのはっきりわかるファイル名を付けて、備考欄などにソデは白でデータにはソデを含んでいない旨お知らせいただけばソデなしのデータでも受付可能です。

 

帯の縦幅計算法

カバーの縦幅は表紙の場合と同じで、新書は173mm(塗り足しありなら179mm)、文庫は148mm(154mm)固定です。

帯の縦幅(高さ)は45mm~90mmまでの任意の幅になります。

90mmとなるともう帯というよりは全体の半分以上を隠す二枚目のカバーというような風情ですが、使いようによっては面白いデザインにできるのではないでしょうか?

もちろんこちらも塗り足しが必要なデザインなら上下に3mmずつ加えたサイズで作ってください。

 

横長データが作れない時は

殆どの環境で、340mm+背幅(+6mm)×173mm(+6mm)で300dpiのデータが作れると思いますが、スペック的に問題があって一枚画像では重すぎて作れない……という場合には、表紙のデータと同じように「ソデ+表紙+背表紙+裏表紙+ソデ」という形でバラバラのデータを作ってそれをこちらで結合するということも一応可能です。

その場合、塗り足しの必要な絵柄であればそれぞれのファイルに塗り足しを付けてください。

また、ソデの左右などに間違いが起こらないようなファイル名にしてください。(ソデが白の場合は原稿は無くても大丈夫です。幅的に表紙の原稿と間違いやすくなるので、間違いが起こらないようなファイル名でお願いします)