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【Wordで小説同人誌を作ろう】奥付をつくるコツ

奥付は同人誌の作成において、重要なものです。奥付は出版物の責任者を表す部分なので、しっかりと作ることが大切です。また、綺麗に作成することで、本の完成度があがります。

当記事では、奥付に記載すべき項目から奥付を綺麗に作成するコツまでご紹介いたします。

同人誌の奥付に記載する項目

同人誌の奥付には何を記載すればよいのでしょうか。厳密なきまりはありませんが、次の例を参考に見ていきましょう。

奥付をつくるコツ1
※文章は例です

①同人誌のタイトル

まずは同人誌のタイトルをはじめに書きましょう。タイトルは大切なので、太文字や大文字で強調してもよいでしょう。

 

②発行年月日

発行年月日を記載します。これは、あとから同人誌を整理する際に役立つのと、パクり等のトラブルが発生したときに発行年月日があれば疑いが晴れることがあるからです。

初版の発行年月日は必ず記載します。あとから増刷をした場合は、最新の増刷分の発行年月日も記載するとなおよいです。

 

③著者名

同人誌を書いた作者のペンネームを記載します。挿絵イラストなど、ほかにも協力してくれた人がいる場合は、一緒に記載してもよいでしょう。

 

④発行元/サークル名

例では発行元になっていますが、「サークル名」でもOKです。サークルの名前を記載します。

特にアンソロジーなど、複数名の作者が参加している同人誌の場合は、記載しておくのが望ましいです。

 

⑤印刷所名

同人誌を印刷した印刷所の名前を書きます。印刷所によっては奥付に印刷所名が記載されていない場合は受付をしない場合があるので、必ず記載しましょう。

本文のほかにカバーがあり、本文とカバーをそれぞれ違う印刷所で印刷した場合は、どちらも記載します。

 

⑥連絡先

連絡の取れる連絡先を記載します。

SNSなどの、登録制のサービスのアドレスだけでは連絡先として不十分です。HPを持っていればHPのアドレス、なければメールアドレスを記載しましょう。

昔の同人誌のように住所を記載するのは少々危険なので、やめておいたほうがよいです。

 

☆連絡先を記載する上でのポイント

ハイパーリンクを解除することです。Wordではアドレスを記載すると、アドレスが青文字に変化し、自動でリンクされるようになります。しかし、その状態で印刷してしまうと綺麗に印刷されないので、ハイパーリンクを解除する必要があるのです。

解除するには、リンクを右クリックし、「ハイパーリンクの削除」をクリックしてください。

奥付をつくるコツ2

⑦感想の送り先

同人誌の感想が欲しい人は、記載しておきましょう。

感想の送り先は、QRコードにするのがおすすめです。なぜなら、アドレスをそのまま記載すると、アドレス入力が手間となり、「送ろう!」という気分を削いでしまう可能性があるからです。QRコードならカメラで撮るだけでリンクに飛べるので、感想を送るのが楽になります。QRコードはWEBの無料サービスで作成することが可能です。

 

⑧断り書き

万が一のトラブルがあったときのために、記載しておくとよいです。

綺麗な奥付を作るコツ

売っている本のような奥付を作るのは、意外と難しいものです。ここからは、綺麗な奥付を作るコツを紹介していきます。

メリハリをつける

同じフォントの文章をずらっと書いてしまうと、少々見づらくなってしまいます。タイトルや著者名など、強調したい部分を太文字にするなどの工夫をするとよいでしょう。

また、見本のように適度に線などで区切るとすっきりしてみえます。

線は「挿入」の「図形」でいれることが可能です。

奥付をつくるコツ3

そして、本文が縦書きであれば、奥付は横書きにしてみるのもよいです。売られている本は横書きの奥付が多いので、横書きにすることで商業本らしさがでるかと思います。

 

一冊の本の中で縦書きと横書きを混在させる方法はこちらでご紹介しています。
【Wordで小説同人誌を作ろう】縦書きと横書きのページを混在させる方法

 

文頭を揃える

文頭の位置はそろえたほうが綺麗です。しかし、「項目名(スペース)内容」と入力していくと、項目名はそろえられてもスペースの後にくる内容の文頭がそろわないというケースがあります。

(スペースのあとの文頭がそろわない例)

奥付をつくるコツ4

↑そろえようとスペースを駆使しても、微妙にズレてしまうということが……

 

この場合の解決方法は2つです。

・Tabキーを使う

スペースキーの代わりにTabキーを使うと、空白の後の文字も綺麗に文頭をそろえることができます。

 

・テキストボックスを使う

Tabキーを使ってもなかなか解決しない場合の荒業です。

奥付をつくるコツ5

パーツごとにテキストボックスを分けて組み合わせる方法です。少々面倒ですが、綺麗に作成できます。見本はこのようにパーツ分けして作ってあります。

まとめ

奥付は、本を構成する大切な部分です。また、綺麗に作成できれば本の完成度をあげることができます。奥付作成時には原稿作成も終盤に差し掛かり、体力も限界に来ているかもしれませんが、綺麗な奥付を作れるように当記事を参考にしてみてください。