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小説同人誌の表紙をイラストレーターやデザイナーに依頼する方法

小説同人誌を作っている方は、「表紙を誰かにお願いしたいな」と考えることはありませんか?
しかし、依頼の仕方がわからなくて、結局依頼できないでいるという方も多いと思います。

 

当記事では、同人誌の表紙をイラストレーターやデザイナーに依頼する方法を紹介していきます。
依頼する際に伝える必要事項なども紹介しているので、これから依頼してみようと考えている方は参考にしてみてください。

 

表紙をイラストレーターやデザイナーに依頼するメリット

個人的には、表紙はぜひイラストレーターやデザイナーに依頼してみて欲しいと考えています。
私自身も小説同人誌を作成する際には、表紙をイラストレーターさんに依頼しているのですが、いつも「依頼してよかった」と思っています。

 

メリット1:自分の作品がイラストやデザインになる

まずは何と言ってもこのメリットが大きいでしょう。
自分の作品の世界観が視覚化されたときの感動は、何度体験してもたまらないものです。

 

ちなみに私の場合は、憧れのイラストレーターさんに依頼することが多いので、自分の作品が憧れのイラストレーターさんの手でイラスト化されるという夢のような体験を何度もしています。

とても素敵な思い出になるので、ぜひ体験してみて欲しいと思っています。

 

メリット2:孤独な戦いではなくなる

同人誌制作は基本的に孤独な戦いです。
作品が出来上がるまでは誰も私の作品を見てくれないし、知りもしない。
もちろん感想なんてもらえません。
その状態で一冊の物語を書き上げるというのは、なかなかに苦しいものです。

 

しかし、表紙の依頼をした場合は、孤独な戦いではなくなります。

表紙を依頼する際は、物語の世界観やキャラクターなどの設定を、イラストレーターさんやデザイナーさんに伝えます。
そうすると、その設定をもとに色々とアイデアを練ってくれます。

 

自分の作品について本気で考えてくれる人、一緒に作ってくれる人がいるというのはとても心強いものです。
依頼した方とのやりとりが、執筆活動の心の支えになるということも多いのです。

 

表紙を依頼をする方法は?

それでは、どのように依頼をすればいいのでしょうか。
ここでは、今まで面識のなかったイラストレーターに依頼をするという設定で、依頼の流れを解説していきます。

 

ステップ1:イラストレーターを探す

まずはイラストレーターを探します。
すでに「この人に依頼したい!」というイラストレーターが決まっていれば、その方に依頼しましょう。

 

決まっていない場合は、SNSやpixivなどを利用して探します。

ポイントは、そのイラストレーターが依頼を募集しているかどうかをチェックすることです。
「依頼先→xxx@example.co.jp」「お手伝いできることがあれば相談してください」など、依頼を募集している旨をプロフィールなどに記載している方に依頼するのがベター。
記載していない場合、そもそも依頼を受け付けていない可能性があります。

 

また、ある程度相手の趣向を考慮するとよいです。
たとえば、表紙を依頼する作品がミドルエイジの男性キャラクターがメインのハードボイルドな物語のときに、普段可愛い少女のイラストを描いているイラストレーターに表紙を依頼しても、さまざまな面で上手くいかない可能性があります。

私はちょっと失礼ながら、相手のいいねやブックマークもチェックして、私の作品が相手にとっての地雷にならないかどうかを確かめてから依頼するようにしています。

 

ステップ2:依頼メールを送る

依頼する相手が決まったら、コンタクトを取ります。

最初のメールが肝心です。
誠意を持って、丁寧な言葉遣いでメールを送りましょう。
はじめのメールは、ビジネスメールのようにしっかりとした文章で書くのがよいです。

最初のメールに書く内容は、次のような内容にするとよいです。

 

あいさつ

まずは、基本のあいさつです。
「はじめまして」や「突然のメール失礼いたします」などの言葉からはじめます。
このあたりはビジネスメールの書き方などを参考にしてみてもよいかもしれません。

また、自己紹介や「同人誌の表紙を描いてほしい」という目的を、挨拶と一緒に冒頭で伝えるようにしましょう。

 

依頼に至った理由

「なぜその方に依頼をしたのか」を簡潔に伝えましょう。

Twitterで見た〇〇さんのイラストの□□□な点がとても素敵に思い……など、相手のイラストの好きな部分を伝えるとよいと思います。
相手が憧れのイラストレーターの場合、長々と想いをたくさん伝えたくなる気持ちもありますが、ここで長文を書いてしまうと重要な部分がぼやけてしまいます。

たくさん伝えたい気持ちがある場合は、2通目以降のメールで伝えるとよいかと思います。

 

依頼概要

さっそく、依頼の概要を伝えます。
はじめましてのメールでは、次の内容を伝えるとよいでしょう。
詳細は、承諾してもらったあとで、2通目以降のメールで伝えます。

 

  • 制作してほしいもの(A6サイズ同人誌の表紙カバー、など)
  • 締切
  • 予算
  • 作品の概要

 

この時点で締切が決まっていない場合は、概算でも大丈夫です。
締切は最短でも1カ月後以降にしましょう。
私は3ヶ月は制作期間を設けられるように締切を設定しますが、それでもスケジュールの関係で断られることがあります。

 

予算はこちらからまず提示しましょう。
相手がいくらから受けているかわからない場合でも、できればこちらから提示するようにします。

予算を提示しないと、相手が依頼を受けるかどうか判断できなかったり、あまりよくない印象を与えたりする可能性があります。
私も仕事の依頼を受ける場合はまず予算から見てしまいますし、予算を提示してこない場合は「そこ一番大切なところだよ~!」って心の中でつっこんでしまいます(笑)

 

自分の提示する予算に自信がなければ、「初めての依頼なので相場がわからないのですが」と一言添えておくと印象が悪くならないと思います。
どうしても予算が決められない場合は、「相談して決めたい」と伝えるとよいでしょう。
予算に関する話を一切しないのはNGです。

 

そして「作品の概要」も大切なところです。

イラストレーターが依頼を承諾してから「この作品、私の地雷だった……やる気なくなってきたな……」なんてことにならないように、依頼の時点で作品の概要を伝えてください。

この時点では、詳しいあらすじなどを伝える必要はありません。
「暗い過去を持った優しいカフェ店員(年上)×孤独な人生を歩んできた青年(年下)の優しい雰囲気のR18・BL小説(表紙イラストは健全でOK)
といった感じで大丈夫です。

R18やBL/GL、グロテスクなど人を選ぶ要素を含む場合は、必ずその旨を記載します。

 

締めの挨拶

最後に締めの挨拶をしましょう。

そして、できれば返信の期限を設けておくとよいです。
失礼にならないように、やんわりと伝えるように意識しましょう。

返信の期限は1~2週間と余裕をもたせてください。

 

どうしても依頼する勇気がない場合は?

Twitterでは、「依頼をする勇気がない」、「断られたらショック」といったつぶやきが見られます。
ただ、やはり依頼は依頼したい側から声をかけるのがベストです。

 

どうしても声をかける勇気がでない場合は、SKIMAココナラなど、依頼者と受注者のプラットフォームを利用するとよいでしょう。
これらのサイトで仕事を募集している人は、金額や締切設定などをプロフィールに記載しているので依頼しやすいです。

また、相手も「依頼される」ということをわかっているため、快く対応してくれることがほとんどです。
これなら依頼するハードルも下がるのではないでしょうか。

 


表紙の依頼はハードルが高いように感じますが、作ってもらったときの感動はたまらないものです。
今はSKIMAやココナラなどもあり、依頼しやすい環境が整っているので、今まで依頼したことがない方も挑戦してみてはいかがでしょうか。