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リッチブラックとは?同人誌制作で知っておきたい「黒」の種類(スミベタ、4色ベタ)

リッチブラックをご存じでしょうか。
リッチブラックとは、印刷で表現する「黒」のひとつ。
印刷の「黒」は「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」の3種類があり、それぞれ特徴を持っています。

同人誌を作る際には、それぞれの特徴を知っておくと失敗しにくくなりますよ。

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印刷は4色を使って刷ります

印刷における「黒」について説明する前に、こちらについて知っておくとよいでしょう。

印刷は「CMYKカラー」を使います。

C:シアン
M:マゼンタ
Y:イエロー
K:ブラック

この4色を混ぜ合わせてさまざまな色を表現しているのです。

印刷の「黒」はこの4色の割合によって「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」の3種類に分かれます。

 

スミベタとは?

スミベタとはK(ブラック)のみを使った黒のことです。

スミベタとはK(ブラック)のみを使った黒のことです。

見当ズレ(リッチブラックの項にて解説します)が起きないという特徴があります。
細い線を表現する際にぴったりです。

スミベタの注意点として、以下の2点があげられます。

  1. 白抜き(ピンホール)が起こることがある
  2. 下の色が透ける

スミベタ注意点① 白抜き(ピンホール)

白抜き(ピンホール)とはポツポツとベタができていない箇所が発生することです。

白抜きとは、ポツポツとベタができていない箇所が発生することです。

広範囲に渡ってスミベタをおこなうと、このような現象が起こることがあります。

スミベタ注意点② 下の色が透ける可能性(オーバープリント)

「下の色が透ける」というのは、スミベタはオーバープリント処理でおこなうために起こる現象です。

オーバープリントとは、色の上に色を乗せることです。
たとえば花柄のレイヤーの上にスミベタのレイヤーを乗せた場合……

オーバープリントとは、色の上に色を乗せることです。

このように、下にある花柄が透けてしまうことがあるのです。
パソコンのモニター上では確認できなくても、印刷するとこのようになってしまう場合もあります。

 

リッチブラックとは?

リッチブラックとは、4色をいくつか混ぜて作る黒のこと。

リッチブラックとは、4色をいくつか混ぜて作る黒のこと。
しっとりとした綺麗な黒ができるのが特徴です。

リッチブラックをおこなう場合、Kを100%、Kの他の色を40%ほどにするとよいとされています。

リッチブラックの注意点として、以下の2点があげられます。

  1. 見当ズレが起こりやすい
  2. RGBからCMYKに変換するときに注意

リッチブラック注意点① 見当ズレ

リッチブラックをおこなう際には、見当ズレに注意しましょう。

見当ズレとはリッチブラックは4色を使って表現するために、ズレが生じてしまうこと
見当ズレとは、上図のような現象のこと。
リッチブラックは4色を使って表現するために、ズレが生じてしまうことがあるのです。
細かい線ほど見当ズレが顕著になるので、細かい線を表現するときにはリッチブラックは不向きとなります。

リッチブラック注意点② 意図しないリッチブラック

RGBをCMYKに変換した際に、黒がリッチブラックになることがあります。

RGBをCMYKに変換した際に、黒がリッチブラックになることがあります。
そのため、意図せずリッチブラックを使ってしまうということがあるのです。

しかもこのリッチブラックはインク量が多くなってしまうリッチブラックなので、印刷所によっては不備扱いになることも。

RGB→CMYKでイラストを作成するときにこのリッチブラックを避けたい場合は、あらかじめ黒を使う部分をCMYKで作成する、変換後に修正するなどの対策をとるとよいでしょう。

 

4色ベタとは?

4色ベタとは、すべての色を100%にして作る黒のことです。

4色ベタとは、すべての色を100%にして作る黒のことです。
こちらの使用は推奨されていません。

というのも、4色ベタは大量のインクを使うので、裏移りをしたりインクがにじんだりといったトラブルの元になってしまうからです。
100%までとはいかなくとも、90%など濃い濃度を使った場合も同様のトラブルが起きやすくなります。
CMYKの合計値が300%を超えないようにするのがベターです。


印刷の「黒」には「スミベタ」「リッチブラック」「4色ベタ」の3種類があります。
それぞれの特徴を知っておき、状況によって使い分けるとよいでしょう。