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女性のオタクはすべて腐女子だと思ったら大間違い

とあるアラフィフのオタク女性の体験から

ある日、夫が若い部下を家に連れてきた時に「かみさんも昔から漫画やアニメや同人好きで」という夫の言葉に、部下が「ああ、腐女子ですか」と返したそうなんです。
思わず夫婦揃って「いや、違う!」と言ったところ、若者はキョトンとしてしまい……「女性のオタク」=「腐女子」と呼ぶと思っていたらしいんですね。
「腐女子」という呼び方は、最近は誰でも知る言葉となりましたが、もともとの意味はかなり狭いものだったにも関わらず、区別がついていない人が多いようです。

「腐女子」という言葉の意味は?

本来、腐女子とはBL(ボーイズラブ)を好む女性たちのことをいいます。
彼女たちは男同士の恋愛関係に萌えるため、まったくそういう関係ではない男性二人のちょっとした会話や、漫画などのキャラ同士のやり取りにBL的要素を見つけて、密かにときめいてしまったりします。
BL系同人誌の歴史などに触れるにはちょっと文字数が足りなすぎるので書けませんが……。

彼女たちはこういう自分たちの趣向を自虐的に「(関係ないものまでそういう目で見てしまうなんて私は)腐ってる……」と表現していました。
その「腐る」の「腐」を「婦女子」の「婦」の部分にすっぽり当てはめ、「腐女子」と呼ぶようになった……というのは、前述のアラフィフのオタク女性の見解です。
しかしいつの間にか腐女子という言葉の意味が広がってきたように思います。

アニメ化&実写化もした漫画『海月姫』の中でもオタク=腐女子という扱いですが、この場合の「腐る」は、年頃の女の子なのにおしゃれもせず恋もせず腐ってしまった、という意味で使われています。

女性オタクの萌えは千差万別なのです

腐女子がブレイクさせたと思われがちな『おそ松さん』も、様々なタイプのファンがいます。出演している声優が好きな人、もともとの赤塚不二夫ファン、下ネタで笑う人、日常系コメディを楽しむ人など。

二次創作の同人誌を作る人も買う人もいますが、そういうものを好まない人もいます。

女性が萌える対象はたくさんあります。同じ作品が好きであっても、萌えている部分はまったく違ったりするのです。

硬派な作品を愛する人、純粋に作品について掘り下げるのが好きな人もいれば、キャラクターに恋愛感情を抱く人もいます。

ここにご紹介したタイプ以外も存在すると思います。それだけ女性の萌えは千差万別なのです。

腐女子と言われて「いや、私は別にBLが好きというわけでは」という人もいると思いますので、誰かれ構わずそう呼ぶのは控えたほうが良いかもしれませんよ。