同人誌の装丁で行き詰まってしまったら
小説誌を発行するサークルの悩みの種
表紙は同人誌の顔。それはわかっていても、絵を描かない人にとっては難関です。
ページを埋める作品はあっても、装丁や印刷、頒布が面倒で同人活動そのものを諦めてしまう人もいるのではないでしょうか。
確かに、シンプルにタイトルをレイアウトするだけでも良いといえば良いのですが、印刷する以上はオシャレに作りたいと思うものですよね。
表紙の紙の種類にこだわってみる
大きめのフォントでタイトルを印字して、ちょっと特殊な紙を使うだけでも美しい表紙になります。
ツヤツヤしたコート紙はイラストの時は映えますが、そうでない時は厚口の色上質紙などを選ぶと良いでしょう。冊子印刷の表紙にはよく用いられる紙です。
紙に色がついているので、タイトルの文字色とうまく合わせると目を引く表紙になります。
色上質紙よりも個性的な紙を選ぶならレザック66がおすすめ。皮革風のテクスチャーが美しく、紙色もたくさん種類があります。
フルカラー印刷はできなくなりますが、レザック66ならタイトルを置くだけでもオシャレな雰囲気になるので、小説同人誌などに向いています。
ソフトを使ってシンプルに美しく
表紙の紙の種類は普通にして、もう少しレイアウトにこだわりたいという人は、罫線や図形を用いたデザインがおすすめです。
『Microsoft Office』に含まれているプレゼンテーションソフト『PowerPoint』を使えば、シンプルで見栄えのいいデザインを作ることができます。
あえてシンプルに作り、派手めの帯を作って巻くのも目を引くと思われます。
帯には取り扱いジャンルや本の内容、作品のあらすじなどをわかりやすく記載しましょう。イベントで立ち止まる人の数が増加すること間違いなしです。
「漫画じゃないから目を引かないよ……」「文字だけで地味すぎる……」と決めつけず、気合を入れて表紙をレイアウトしてみませんか?
商業誌でプロが行っているような仕事には太刀打ちできませんが、ある程度のデザインなら素人でも充分作ることが可能です。
デザイナーに装丁を依頼してみる
どうしても自信がない場合は、上手い人の力を借りてしまうのも手です。
最近は、同人誌のデザインや装丁を請け負ってくれる個人のデザイナーやデザイン会社も多く存在します。
ネットで検索すればすぐにヒットするはずなので、気になる人は問い合わせてみると良いでしょう。
クラウドソーシングでデザイナー、あるいは表紙や本文の絵を描いてくれる作家を探すのもおすすめの方法です。
少しお金をかけても、クオリティの高い表紙を目指す方は、ぜひ良きパートナーを見つけてください。