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再販してほしい読者と再販したくない作者の話

同人誌は一般書籍と違って部数がかなり限られています。
そのため、短期間で在庫切れが起こります。

そのときに発生するやりとりが、

 

読者「再販お願いします!」
作者「再販はしません。ごめんなさいm(__)m」

 

というやりとり。

この記事は、そんなやりとりに関するとりとめのないお話です。

再販してほしい読者の心理とは

同人誌の通販サイトを見たら、欲しい同人誌の在庫が切れていた!
そんなときに、(再販してくれないかなあ……)なんて思うことは少なくないと思います。

 

そういう状況に陥るのは、大きく分けて次の2つのパターンです。

  • 新刊が売り切れるのが早すぎて購入できなかった
  • その作家の過去作が欲しくなった

競争率の高い同人誌だと、購入したくてもできないことがあります。
通販で販売してくれたとしても、その注文すら間に合わないなんてことはよくあります。
そんなときは「どうか、再販を……」と祈りたくなりますね。

 

また、最近ハマった作家さんの過去作が欲しくなったときも、再販をしてほしいと感じます。
Twitterで見かけた、pixivで知った、など作家さんとの出会いはさまざま。
ハマったばかりの作家さんの過去作は読んだことがないので、できればその過去作も読みたいと感じます。
しかし、大抵の場合は過去作は在庫切れ。
そんなときに、もっと早くこの作家さんを知っていれば……と後悔しつつ、「再販してもらえる奇跡があれば……」なんて思います。

 

再販したくない作者の心理とは

「再販してください」と読者さんに頼まれて、再販する作者もいれば再販しない作者もいます。
本が欲しいと言われれば嬉しいものですが、再販をしたくないという作者はどのような気持ちを抱いているのでしょうか。

 

再販したくない作者は、次のパターンが多いです。

  • 再販はリスクが高い
  • 過去作を見られたくない

まず、再販は新刊に比べてリスクが高いです。
何冊売れるのかの予測がつかないので、売れ残る可能性があります。
そして、大量に刷る新刊と比べて少部数になるので、印刷費の単価もあがります。
正直なところ、作者にとって再販はメリットよりもデメリットが大きいです。

 

そしてなにより、過去作を見られたくないという思いが強いのではないでしょうか。

二次創作であれば、過去ジャンルへの熱意が落ち着いてしまったということもあるでしょう。
場合によっては、その作品に苦い思い出があることも。

また、同人活動は続けていれば少しずつ技術が向上していくので、過去作はどうしても現在の作品に比べて技術が劣っています。
自分で下手だと感じてしまう作品を、ほかの誰かに読まれたくないという気持ちが働くことはよくあるのです。

 

再販するつもりはなかったけれど結局再販した私の話

私も同人活動をしているので、読者さんに再販リクエストをされることがよくあります。
ただ、やはり私も再販をしたくない派なので、ほとんどお断りしているんですよね。

私の場合はオリジナルなのでジャンルが変わるということはないのですが、過去作は今の私とあまりにも作風が違いすぎるので、見られたくないのです。

 

しかし、気まぐれで再販したことがありました。
その作品も、今まで何度か再販リクエストをいただきつつ、ずっと再販をしないでいた作品です。
ただそのときは、スペースに並べる本を多くしたいなと思って、その作品を再販してみようと考えたのでした。

 

再販の前に、とりあえずリライトをすることにしました。
その作品は、私が2年前に書いた作品です。
今の私よりも確実に下手くそな作品なので、そのままで再販をしたくありませんでした。

リライトしてみれば、直すところが出てくる出てくる……

  • 誤字脱字
  • 文章が下手
  • キャラの設定に対して台詞が幼稚
  • レイアウトが変

なかなかにひどかったです。

 

でも、このリライト作業が結構楽しかったんですよね。

この作品への熱意や、昔の私が好きだったものを思い出したり。
この作品に登場するキャラクターの今後を、改めて考えてみたり。

その作品は、技術の下手さは見逃せないものでしたが、私が書いた同人誌なので私の好きな物語だったのです。
最近はちょっとだけ自分の好きなものを見失っていたので、昔の自分の勢いに触れて、またこのくらい熱いものを書いてみたいな、なんて思ってしまいました。

 

そんなこんなで再販したこの作品でしたが、思った以上に旅立ってくれました。
素直に「楽しんでもらえたらいいな」と思えたので、再販してよかったと思っています。

再販はお金もかかるし在庫管理の面倒さもあるので、一概に「やるべき!」とは言えません。
ただ、過去作を封印している方は、たまには読み返してみてもいいんじゃないかなと個人的には思います。