同人誌小説を書くのはWordと一太郎どちらがいい?
テキストエディタとして有名な、Wordと一太郎。
Wordはプリインストールされているから持っているけれど、一太郎も気になる……という人が多いと思います。
そこで、当記事ではWordと一太郎の比較をしてみました。
Wordと一太郎はそれぞれ長所がある
Wordと一太郎、どちらが小説を書くのに向いているのか、ということは、一概には言えません。
Wordはどちらかというとビジネスシーンで使用されることが多く、対して一太郎の最近のアップデートは同人小説家を狙い撃ちしているかのような機能追加が多くなっていますが……(実際に私も、仕事はWord、同人小説は一太郎と使い分けていますが)それぞれ良いところがあるので、小説を書くなら一太郎!とは言い切れないのが現状です。
ですので、ここからはそれぞれのソフトの長所をあげていきます。
それぞれのソフトの長所をすべてあげるときりがなくなってしまうので、同人小説作成の場面で特に役に立つ機能をピックアップします。
Wordの長所
Wordの一太郎にない長所は、主に次の通りです。
- 高性能な校正機能
- 動作が軽い
- 互換性がある
- 不具合が少ない
まず、なんと言ってもWordには高性能な校正機能がついています。
誤字脱字があればすぐにマーカーを引いてくれるので、一目でミスに気付くことができるのです。
小説を書いているとどうしても誤字脱字は起こってしまうので、この機能は非常にありがたいですね。
また、Wordは動作が軽いです。
Wordと一太郎、両方使っていると感じるのですが……一太郎は文字数が増えてくると、動作が重くなります。
対してWordはサクサクなので、ストレスフリーで執筆できます。
そして、Wordは互換性があるというのもポイント。
Wordの拡張子は「.docx」、一太郎は「.jtd」となっています。
Wordは一太郎に比べて、比較的互換性が高くなっています。
PCにWordが入っていなくても、代替ソフトを使えばファイルを扱えるので、データを移動させるときにはこちらの方が便利かもしれません。
Wordは不具合が少ないというのも特徴です。
(小声になりますが、一太郎はちょいちょい不具合が発生してしまうことが……)
一太郎の長所
一太郎のWordにない長所は、次のとおりです。
- テンプレート
- 小説向けのフォント
- ATOKが付いてくる
- 電子書籍のデータも簡単に作れる
個人的に最も頼っているのが、一太郎の「きまるスタイル」というテンプレート。
A5も文庫も新書も、さまざまなサイズのテンプレートが、一太郎には入っています。
クリックすれば一発でテンプレートに文章が入るので、レイアウトで悩む必要がほぼ皆無となるのです。
私のようにレイアウトにこだわりのない人(※締切がぎりぎりすぎてこだわる時間がない人)でも商業小説のようなレイアウトができるのは、強いです。
また、プレミアム版に搭載されているフォントがとても「らしい」フォントで使い勝手がいいです。
バージョンによって搭載されるフォントは異なりますが、商業小説そのもののフォントがついています。
個人的なお気に入りは、2017版についてきた筑紫明朝です。
また、一太郎にはJUSTのIMEであるATOKが付いてきます。
IMEとは日本語入力システムのことです。
WindowsではMicrosoft IMEが標準で搭載されていますが、一太郎を購入するとATOKというIMEをインストールできるようになります。
ATOKは自然な日本語入力をしてくれるIMEなので、小説を書くうえでは使いやすいIMEです。
電子書籍のデータを簡単に作れるのも魅力です。
一太郎内のデータ変換機能を使えば、文章をkindleやその他電子書籍データに簡単に変換できるので、小説を電子書籍として配信したい人にも嬉しいですね。
Wordも一太郎も、それぞれ長所があります。
どちらも安くはないソフトですが、機会があればぜひ試してみてください。