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中綴じと無線綴じの違いとは?同人誌制作ではどちらにするといい?

製本方法はさまざまありますが、メジャーなのが「中綴じ」と「無線綴じ」の2つです。
それぞれメリットがあるので、制作する同人誌に合わせて使い分けるとよいですよ。

当記事では、中綴じと無線綴じそれぞれの解説をしていきます。
同人誌制作の参考にしてみてください。

 

中綴じとは?

中綴じ冊子

中綴じとは、紙を半分に折って、真ん中をホチキスでとめて製本する方法です。
雑誌やパンフレットによく使われています。

 

中綴じ同人誌のメリット

中綴じ同人誌は、本を開いたときに、ノド部分が見えづらくならないというメリットがあります。
無線綴じの場合はノドが見えづらくなるので、ノドを意識して原稿を作る必要がありますが、中綴じならばその必要はありません。

そのため、見開きの大きな絵も掲載しやすいです。
写真集やイラスト集にもおすすめですよ。

 

また、中綴じ同人誌は自分で作ることも可能です。
費用を安く抑えたい、突発的に本を作りたくなった、など、そんなときは中綴じ同人誌を作ってみましょう。
Wordで中綴じ同人誌を作る方法を【Wordで小説同人誌を作ろう】Wordでコピ本を作る方法で紹介しているので、参考にしてみてください。

 

中綴じ同人誌のデメリット

中綴じ同人誌はホチキスでとめるので、ページ数に制限があります。
ボリュームのある物語を作るときには、中綴じ同人誌は向いていません。

 

また、ホチキスの位置がずれたり、小口が揃わなかったりということもあります。
特に自分で作る場合は慎重に作る必要があるので気を付けましょう。

 

4ページ単位でしか作れないというデメリットも。
内容の都合上4の倍数のページ数に合わせるのが難しい場合は、あとがきや余白などを駆使してなんとか調整する必要があります。

 

無線綴じとは?

無線綴じ冊子

無線綴じとは、背の部分を製本用特殊糊で綴じる方法です。
文庫本などによく使われている製本方法です。

 

無線綴じ同人誌のメリット

無線綴じは分厚い本も作ることができます。
そのため、ボリュームのある話は無線綴じで作るとよいでしょう。

背表紙ができるのでかっちりとした見た目になり、高級感がでるという特徴もあります。
小口がずれることも少ないので、綺麗に製本したい人は無線綴じがおすすめです。

 

無線綴じ同人誌のデメリット

無線綴じは厚ければ厚いほどノドの部分が見えづらくなります。
特に見開きのイラストや写真は真ん中がつぶれてしまい、魅力が低減することも。
ノドも計算して原稿を作る必要があるので、注意しましょう。

 

また、保管状況によっては糊がゆるくなって破損してしまうこともあります。
きちんと保管しておけば破損する可能性は下がりますが、それでも数年数十年と時間が経つと壊れやすくなります。

 

印刷費が中綴じに比べて高く、締切が早いというのもデメリットとしてあげられるでしょう。
無線綴じ同人誌を作るときは計画的に原稿を作成し、早割を積極的に使うのがおすすめです。

 


中綴じと無線綴じにはそれぞれメリット・デメリットがあります。
それぞれの特徴を活かせるように、制作する同人誌に合わせて選択するようにしましょう。