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小説1冊あたりの最適な文字数は?原稿用紙換算で何枚がいい?

小説1冊あたりの文字数は、何字が最適なのでしょうか。
同人誌として印刷することを考えると、文字数をある程度計算しながら書く必要がありますよね。

当記事では、小説を書くにあたり目安となる文字数を解説していきます。
原稿用紙に換算したときの枚数も紹介していくので、公募にチャレンジしたい人も参考にして見てくださいね。

 

文庫本1冊あたり約10万字?

小説は〇字でなければいけないという決まりはありません。
ただ、市販されている文庫本は10万字前後のものが多いようです。

文庫サイズで10万字だと、約230ページほどになります。
10万字書けば、ほどよく厚みのある文庫本を作れるといってもよいでしょう。

 

原稿用紙に換算するとどうなる?

同人誌として発行した小説を公募に出す場合は、原稿用紙の様式に出力した場合の枚数も考えておくとよいでしょう。

文学賞に応募する場合は、原稿用紙という概念がでてきます。
ほとんどの文学賞では、規定に「原稿用紙〇枚まで」と記載されているからです。

 

原稿用紙は400字詰めなので、たとえば10万字の小説を原稿用紙に換算すると「10万字÷400字=250枚」と単純計算ではなりますが……実際は違います。
小説の場合、どうしても改行があるからです(谷崎潤一郎の『春琴抄』のような小説を書く場合は例外ですが……)。

なので、実際には、改行の程度にもよりますが、10万字の小説であれば原稿用紙600枚くらいになります(私の小説で試したところこうなりました)。

 

たとえば文学賞で原稿用紙400枚の作品を応募していたら、7万字前後の小説を書くとよいでしょう。
ちなみに7万字前後の小説の場合、文庫本サイズで200ページ程度になります。

 

ジャンルごとに文字数は異なる?

文字数がおおまかにわかっていれば、原稿の計画もたてやすいですよね。
しかし、小説を書く前から「この作品は〇字で書く!」と決められない人もいるのではないでしょうか。

もちろん、作品によってボリュームは異なるので、「〇字が最適!」とは言い切れません。
しかし、ジャンルによるおおよその平均を知っていれば、なんとなく文字数を定められるかもしれません。

 

ジャンルごとの文字数の目安として、各文学賞の規定の原稿用紙の枚数を見ていきましょう。

ファンタジー……250~370枚:電撃文庫大賞
※電撃文庫大賞はファンタジーに限りませんが、ファンタジーの応募作品も多いため

恋愛……40枚~120枚:ジャンプ恋愛小説大賞

ミステリー&ホラー……200枚以上700枚以内:横溝正史ミステリ&ホラー大賞

純文学……250枚以内:新潮新人賞

 

各文学賞の原稿用紙の枚数は、このようになっています。
ファンタジーやミステリーは長編になりやすく、恋愛や純文学は中編になりやすいといったところでしょうか。

 

とはいえ、ジャンルだけで文字数は決められません。
事前に文字数を予測するためにおすすめなのが、プロットをしっかりたてることです。
プロットから文字数を予測する方法は小説本の背幅はどうやって予測する?【小説同人誌】にまとめているので、参考にしてみてください。

 

ちなみに私の場合ですが……
恋愛小説とファンタジー小説をよく書いています。
恋愛小説の場合は10万字ほど、ファンタジー小説の場合は15万字ほどになることが多いです。

 


小説を書くときにはどうしても気になる文字数という概念。
初期の段階で文字数を決められれば、原稿計画もたてやすくなりますよ。
当記事で紹介したポイントを参考に、文字数について考えてみましょう。