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ページ数の話

先日、弊社サイトでのページ数のカウントの方法を改めました

以前:表紙と本文は別換算で、セット価格表の16pは本文16p+表紙4pのこと

今後:表紙と本文をまとめたページ数で提示。セット価格表の16pは本文12p+表紙4pのこと

 

ということになります。

同人誌印刷所の価格表などでは後者の表記方法が圧倒的多数で、即売会や通販サイト上でのサークルさんの表記も「B5/16p」と表記した本は8割以上が表紙込16pであるようです。

ご入稿いただくお客様も表紙込みページ数だと思って注文、入稿した結果本文ページが4枚足りないということになって問い合わせが発生して入稿完了日が遅れてしまったり、価格の修正が発生するなどお手を煩わせるインシデントがありましたので、皆様が馴染んでいるであろう表紙込表記へと改めさせていただきました。

ややこしいことになっていて申し訳ございません。

 

オープンからこれまで一か月ほど表紙別表記だったので却って戸惑うという方もいらっしゃるかもしれませんが、これからはセットの価格は表紙込み表記になりますのでよろしくおねがいいたします。

というわけで、ページ数の話が出たのでついでに、本の原稿によくあるページ数やノンブルについてのTipsをまとめてしまおうかなと思います。

ページ数の数え方

解答1)

同人誌の世界でのデファクトスタンダードは、表紙を1p、表紙の裏(表2)を2pとして本文の最初のページを3pと数える方法のようです。

この場合の「60pの本」は本文56pの表紙込み60Pという意味です。

 

解答2)

件数はぐっと少なくなりますが、表紙は表1表2表3表4として別に数え、本文の最初のページを1pとして数えているサークルさんもあります。

一般印刷ではこちらもなかなかの勢力です。

この場合の「60pの本」は本文60pの表紙込み64Pという意味です。

 

解答3)

で、さらに数は少ないと思うのですが、表紙を1~4pとして先に数えて、本文の最初のページをその続きの5pとしてノンブルを打ち始める数え方もあるそうです。

全体としては「60pの本」は本文56pの本ということになるのですが、本文の最後のページのノンブルが60pになります。

……という本もあるよという話を聞いたことがあったり、他社様の発注書にそういう数え方で本文が5pから始まる場合のチェック欄があったりするのを知っているだけで、この数え方で作られた同人誌の実物を見たことはありません。どの界隈だとこういう本があるのか、見てみたい好奇心はあります。

解答4)

表紙を両面印刷して表2(表紙の裏面)にも本文を入れ、表2を1p、本文の最初のページを2pとして数えている同人誌はときどき見かけます。本文が偶数ページから始まるのか……ってちょっと混乱しますが、ノンブルのつじつま的にはアリだと思います。

昨今は2p単位で印刷してくれるところが多いので1枚埋め草を何かとか、もういっそどこかに白紙ページをというのがスタンダードかと思いますが、少し前は4p単位だったり判型が小さいと8p単位でしか調整できない会社もあったので、1枚はみ出していたことが発覚したのが〆切前日だと、あと7枚書き足すのは到底不可能だし減らすこともできないし、そうだ表2か3を活用だ!!なんてことはあるあるでしたよね……ね?

そしてこの中で、表2が1Pで本文1枚目が2Pである派と、表2が2Pで本文一枚目が3Pになる派がいるわけです。
後者の方が多いのではないかな、多分?

 

ノンブルを打つ場合は

ノンブルは3pから始まっていたり、1pから始まっていたり2pから始まっていたりしても続きのページがちゃんと続いていれば問題はありません。

なんなら、目次や解説ページのノンブルをⅠⅡⅢと表記した後1から本文を始めていただくような入れ方でも内容的齟齬が無ければ大丈夫です。

弊社ではデータ内にノンブルが無くても連ページのpdfにまとめて入稿していただいたり、連番のデータでファイル名にきっちり番号をつけて入稿していただいたりできているならノンブルが無くてもデータ不備にはなりません。

デザインの都合上ノンブルがあったりなかったりしても大丈夫で、ノド側に隠しノンブルを入れていただく必要もありません。

もちろん、つけてはいけないということではないので他社用に作ったデータで本文ののど側や、仕上がり線より外の塗り足し部分にノンブルを打っていただいたデータでもOKです。