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同人活動の基礎と始め方

そもそも同人活動って何なの?

「同人」とは、同じ志を持つ人や仲間のことを指します。本来はオタク趣味とはまったく関係ない言葉です。
漫画や小説などの作品や趣味の分野についての話を載せるだけが同人誌ではなく、同じ目的を持った者の情報交換として発行される機関紙、冊子も同人誌と呼ぶ場合があります。

しかし最近はもっぱらオタク趣味と同人、同人誌という単語はセットになりました。
同人活動は同じオタク趣味を持った者同士がお金を出し合って、楽しく活動することを指すようになったわけです。
同じ趣味の人間の活動、という意味なら、漫画やアニメ以外のことでも当てはまりそうですが、なぜかオタク趣味以外の場合はそうは呼びませんね。

 

1970年代〜1980年代は同人誌の印刷を請け負ってくれる印刷所が少なく、また印刷代も高価だったことから、個人で活動するのは難しかった部分もあります。
コピー誌なら比較的簡単に発行できましたが、当時はオフセット印刷は大部数でしか刷れませんでしたし、フルカラー表紙のきちんとしたものを作れば印刷代はあっという間に10万円を超えてしまいました。
その印刷代をサークルメンバーで出し合うという方法が取られていたため、当時は複数の人間が参加するサークルが多かったのです。

 

最近は同人人口が拡大し、全てのジャンルが一堂に会するということも難しくなりました。
オリジナル作品の中でも主に漫画やイラスト、BL作品、文芸作品、立体造形品やハンドクラフト、音楽作品などカテゴリごとに細かく分かれてそれぞれの分野で独自の文化が発展しています。

二次創作(既存作品のパロディ)の分野でも、男性向けと女性向けは違うイベントで扱うようになっていますし、男性向け女性向けという大きなカテゴリではなく原作ごとのオンリーイベントの種類も年々増えています。
その中でも最大の同人イベントであるコミックマーケットは、ほとんどのジャンルを網羅した老舗イベントなので、特別のお祭りと感じている人も多いようです。

 

もともとは何人かの仲間で集まって行うものでしたが、現代は圧倒的に個人サークルのほうが多くなりました。
大人数で全員がずっと同じジャンル作品を扱うことは難しく、昔は結構あったよろず本(一冊の本の中に様々なジャンルの二次創作が詰め込まれた本)も好かれなくなったのが原因かもしれません。

ネットでイラストや漫画を描いて公開することもオンライン同人活動と言ったりしますが、小説の分野では投稿SNSでの作品発表と同人活動は別個のものと認識されているように思います。

 

個人サークルを始めよう

個人サークルを始めよう
これから同人活動を始めようという人は、サークル名さえ決めてしまえば完了です。
作品を制作し同人誌として印刷、発行したり、イベントに参加申し込みをしてみましょう。
SNSでアカウントを作り、同じ趣向の人と繋がりを持つことも楽しみの一つです。
新しく何かを始めてみたいと思っている人は、まずは個人サークルを発足してみませんか?

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