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直接搬入と宅配搬入は何が違うの?メリットとデメリットを解説

印刷所に同人誌の印刷を発注するときには、搬入方法を選択する必要があります。
その方法は、主に「直線搬入」と「宅配搬入」、そして「自力搬入」の3つがあります。

当記事では、それぞれの搬入方法について、すべて経験済みの筆者の視点から解説していきます。

 

直接搬入

直接搬入
直接搬入は、スペースまで頒布物を直接届けてくれるのが最大の特徴です。
直接搬入は、印刷会社やイベント会場によって対応できない場合もあるという点に注意しましょう。

 

直接搬入の良い点

直接搬入のメリットは、次のとおりです

  • 印刷物を自分で運ぶ必要がない
  • 原稿の締切が遅くなる

直接搬入の場合、頒布物は業者にスペースまで運んでもらえます。
印刷物が詰まった段ボールは想像以上に重いものです。
特に女性の場合、段ボールを運ぶとなると、苦労することになるでしょう。

しかし、直接搬入を利用することで、段ボールをスペースまで運んでもらえます。
そのため、直接搬入は、3つある搬入方法の中で最も体力を使わない搬入方法となります。

また、搬入方法に直接搬入を選択すると、原稿の締切が遅くなります。
原稿を作成する時間を多めに確保したいという方にも、直接搬入はおすすめです。

 

直接搬入の悪い点

直接搬入のデメリットは次のとおりです。

  • 当日まで頒布物を確認できない
  • 段ボールの量を当日まで把握できない

直接搬入の場合、当日まで同人誌の仕上がりがわかりません。
試し刷りサービスを利用すれば事前に同人誌を一冊だけ確認できますが、あくまでその一冊だけとなります。

 

また、たとえばカバー付き文庫本の場合、カバーと本体がバラバラに納品されることになります。
そのため、直接搬入で納品すると、当日会場でカバー巻きをすることになってしまいます。

スペースでのカバー巻きは、焦りやスペースの狭さから、カバー巻きに失敗する可能性が高くなるのでおすすめできません。
カバー付き文庫本の場合は、事前にカバー巻きをしておくのがベターです。

 

当日まで段ボールの量を把握できないのもデメリットと言えるでしょう。
スペースは思ったよりも狭いものです。
当日、スペースに到着したら想像以上に段ボールの量が多かったということがあります。
サークル参加の経験が増えてくると部数からある程度段ボールの量がわかるようになりますが、慣れないうちは戸惑うこともあるかもしれません。

 

宅配搬入

宅配搬入
宅配搬入とは、宅配業者を利用して納品することを指します。

印刷会社が納品するのは、自宅になります。
会場に頒布物を送るには、自分で宅配業者を介して送る必要があるのです。
当日は、宅配搬入の荷物がまとめて置いてある荷物引取所から、自力で段ボールをスペースまで運びます。

 

宅配搬入の良い点

宅配搬入のメリットは次のとおりです。

  • 頒布物以外のものも送れる
  • 頒布物を事前に確認できる
  • 荷物の量を事前に把握できる

 

宅配搬入は自分で箱に荷物を詰めて送ることになるので、頒布物以外のものも宅配で送ることができます。
イベントでは、ディスプレイ道具や会計道具なども必要になります。
当日使う荷物を宅配搬入で送ることで、当日はカバン一つで会場に向かうことが可能となります。

 

また、宅配搬入の場合、頒布物を事前に確認することができます。
セット売りするものを事前にまとめておくことも可能です。
カバー巻きが必要となるカバー付き文庫本も、事前に自宅でカバー巻きをして、宅配搬入で送るのがおすすめです。

 

そして、段ボールの数が事前に把握できるのもメリットのひとつです。
ちなみに1スペースあたり、100サイズ段ボールで4個以内にしておくのがおすすめです。
それ以上の数になると、窮屈な思いをするかもしれません。

 

宅配搬入の悪い点

  • スペースまで自力で運ぶ必要がある
  • 原稿の締切が早まる

宅配搬入を選択した場合、当日はスペースではなく会場内の荷物引取所に納品されています。
そのため、荷物引取所から自力でスペースまで運ばなければいけません。

段ボールが重い場合は苦労することになるでしょう。女性の場合、台車や軍手を準備しておくのがおすすめです。

 

また、宅配搬入の手続きは、イベント開催日の3~4日前まで完了させる必要があります。
さらに、自宅を経由することになるので、原稿を早めに仕上げなければいけません。

 

自力搬入(手搬入)

自力搬入(手搬入)
自力搬入は、自力で頒布物を持っていく方法です。

頒布物がキャリーケースやカバンに収まる場合は、あまり労せずに搬入することができるでしょう。
しかし、収まらない場合はかなり苦労することになります。

 

段ボールの自力搬入も不可能ではありませんが、どうしても限界があります。
台車を使用する場合でも、持ち運び可能な折り畳み式の台車では、会場の入り口からスペースまでたどり着くのに非常に苦労します。
また、段ボールを自力搬入する場合は、車で会場入りするのが望ましいので、移動手段が限られてきます。

 

段ボールを搬入するときは、できる限り自力搬入しないで済むようにすることをおすすめします。

 


直接搬入と宅配搬入、自力搬入には、それぞれメリットやデメリットがあります。
自分に合う搬入方法を選び、イベントを快適に楽しめるようにしましょう。