BOOTHの匿名通販ってどう?実際に使ってみて感じたメリットとデメリットまとめ
「同人誌を通販してみたいけれど、個人情報を知られたくない」
「BOOTHの匿名通販って実際のところどうなの?」
という疑問のお持ちの方はいませんか?
BOOTHで匿名通販ができる「あんしんBOOTHパック」と「倉庫サービス」について、実際につかってみた筆者の視点から解説していきます。
匿名で同人誌の通販をしたい方は参考にしてみてください。
BOOTHを使うメリットとは
同人誌を通販する方法はいくつかあります。
とらのあなやメロンブックスなどに書店委託する方法や、メールフォーム等を使って直接やりとりする方法などです。
そしてもう一つ、同人誌通販の方法の中で最近よく使われているのが、BOOTHを使用するという方法です。
BOOTHはネットショップを簡単に開設できるサービスです。
次のような特徴があります。
- 手数料が安い
- 手続きが簡単
BOOTHの魅力は、その手数料の安さにあるでしょう。
書店委託で通販をすると、売り上げの25~30%が手数料としてひかれてしまいます。
しかし、BOOTHの手数料は3.6%と破格のものとなっています。
売り上げがほぼそのまま手元に入ってくるメリットがあるのです。
また、直接やりとりをして通販をする場合、お金のやりとりが面倒です。
BOOTHを使えば、お金のやり取りをBOOTHの方でやってくれるので、簡単に取引ができます。
あんしんBOOTHパック(匿名配送サービス)
BOOTHには、匿名で同人誌の通販ができる「あんしんBOOTHパック」というサービスがあります。
通常の自家通販の場合は、お互いに個人情報が知られるリスクがありますが、あんしんBOOTHパックの場合、その心配はありません。
手順に従って発行した2次元バーコードをヤマト運輸やファミリーマートに持っていき、手続きをすることで、匿名通販が可能となります。
あんしんBOOTHパックのメリット
あんしんBOOTHパックを実際に使ってみて感じたメリットは次のとおりです。
- 匿名で送れるので安心
- 宛名を書かなくていいので楽
- すぐに通販を開始できる
まずはやはり匿名で送れる点が嬉しいです。
また、あんしんBOOTHパックでは、バーコードを使って発行したラベルが宛名代わりとなります。
ラベルを貼るだけなので、自分で宛名を書く必要がありません。
データさえ登録すればすぐに通販を開始できるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
書店委託や倉庫サービスの場合、入荷されるまでに時間がかかり、通販開始が遅くなってしまいます。
しかし、あんしんBOOTHパックならすぐに通販を開始できます。
たとえば、イベントから帰ってきてすぐに通販を開始することもできるので、イベントの熱が冷めないうちに通販受付をすることも可能となります。
あんしんBOOTHパックのデメリット
あんしんBOOTHパックを実際に使ってみて感じたデメリットは次のとおりです。
- 在庫管理が面倒
- 梱包や配送手続きが面倒
- 送料の設定に悩む
あんしんBOOTHパックは自宅から同人誌を送ることになるので、在庫を自宅で管理しなければいけません。
在庫が部屋のスペースを圧迫することになるので、少々窮屈な思いをします。
また、梱包も自分でおこなわなければいけません。
数が多くなると、梱包も手間になってきます。
そして梱包した同人誌をファミリーマートかヤマト運輸に持っていかなければいけないというのも、面倒に感じる人が多いのではないでしょうか。
複数の商品を登録している人は、送料の設定に悩むことがあるでしょう。
あんしんBOOTHパックでは、サイズに合わせて3つの金額から送料を選択できます。
ただ、この送料の設定は、それぞれの商品に事前に設定するものとなっています。
この場合に起きる問題は、送料に差額が生じる可能性があるということです。
一番小さなサイズで、「ネコポス」の370円となっています。
すべての同人誌の送料を、この370円に設定したとします。
その場合、もしも複数の商品を同時に購入され、ネコポスのサイズで梱包が収まらなくなった場合、送料の差額はこちらが払うことになってしまいます。
複数の商品を購入されることを見込んで、あらかじめ高い送料を設定しておくという手もありますが、それでは購入する人に負担がかかってしまうと感じる人もいるでしょう。
このように、送料の設定で悩んでしまうというデメリットがあります。
倉庫サービス
BOOTHには、BOOTHの倉庫から同人誌を配送する「倉庫サービス」があります。
あらかじめBOOTHの倉庫に同人誌をまとめて送り、注文が来たら倉庫から同人誌を送ってもらうことができるサービスです。
BOOTHの倉庫サービスのメリット
倉庫サービスを実際に使ってみて感じたメリットは次のとおりです。
- 一度倉庫に送ってしまえば何もしなくてよい
- 一冊一冊にシュリンクをかけてもらえる
- 在庫管理をしなくてもよい
倉庫サービスでは、梱包から配送まで、すべて倉庫でやってもらえます。
そのため、一度同人誌を送ってしまえば、放置していても通販ができるのです。
注文が来るたびに配送手続きをすることが億劫だという人にも、倉庫サービスはおすすめです。
また、倉庫サービスでは一冊一冊にシュリンクをかけてもらえます。
そのため、より安心して同人誌を配送することができるでしょう。
同人誌を倉庫から返送してもらう際にもシュリンクはかかったままなので、次のイベントでその同人誌を頒布したいというときに、扱いが楽になります。
そして同人誌を倉庫に送ってしまえるので、自宅で在庫管理をする必要がなくなります。
たくさん同人誌を刷ったという人は、倉庫に送ってしまうことで、自宅のスペースを圧迫せずに済みます。
BOOTHの倉庫サービスのデメリット
倉庫サービスを実際に使ってみて感じたデメリットは次のとおりです。
- 倉庫に送るのが面倒
- 手数料がかかる
- 送料が高い
- 通販を開始するまでに時間がかかる
倉庫に送るまでが少々面倒に感じるかもしれません。
同人誌が一種類しかない場合はそこまで手間ではありませんが、複数ある場合はラベルを使って見分けが付くように梱包する必要があります。
また、倉庫サービスは1カ月あたり1500円の手数料がかかります。
在庫に対して20%以上の売上が出た月は手数料が無料になりますが、20%を下回った場合は手数料を払う必要があるので注意しましょう。
そして、倉庫サービスは送料が高く設定されています。
倉庫サービスの送料は800円なので、ネコポスの370円に比べたら高く感じてしまいます。
購入者に負担になると感じる人もいるかもしれません。
倉庫サービスは通販を開始するまでに時間がかかります。
倉庫に送ってからすぐに通販が開始できるわけではなく、倉庫のほうで同人誌を仕分けする必要があるためです。
同人誌が倉庫に到着してから7~14日営業日程度で通販開始となります。
BOOTHの匿名配送サービスはとても便利です。
あんしんBOOTHパックと倉庫サービスでそれぞれ特徴があるので、自分にあった方法でチャレンジしてみましょう。
※当記事で紹介した手数料や送料の金額は2019/11/02現在のものです。