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【小説や文庫本のカバー巻き】自分でカバーをかんたんにキレイに巻く方法

カバー付き文庫本は見た目が書店で売っている本のようで、とてもかっこいい仕上がりになります。
そんなカバー付き文庫本ですが、カバーと本体が別納になる場合、カバーを自分で巻かなければいけません。

 

【るるるのカバー&帯サービス】

同人誌印刷るるるでは、文庫サイズ、新書サイズではカバー/帯対応が可能です。が、2020年1月現在、カバー&帯は巻き加工をしておりません。
印刷後、裁断した平たい状態のままで冊子と同時に発送いたします。お客様での巻き作業をお願いしております。

かたじけない気持ちでいっぱいです……いつか!必ず!

カバー文庫セット

 

 

意外と難しいカバー巻きですが、コツを掴めば誰でも綺麗にカバー巻きができます。
当記事では、カバー巻きの方法を紹介していきます。

 

カバー巻きの方法

カバーと言っても色々と種類がありますが……
今回は、おそらく最高難易度のカバーのタイプを、自分で巻くカバー巻き方法を紹介していきます。

平成18年に新潮社から発行された『人間失格』
※平成18年に新潮社から発行された『人間失格』

 

シンプルイズベストなデザインのこちらのカバー。
スタイリッシュでかっこいいですよね。

 

……が、これをカバー巻きしようとすると非常に厄介です。
何一つ目印がありません。

背表紙に色が付いていれば、表1と表4の境目に折り目をつけられるのですが、これではどうしようもないですよね。
折り目を付けるサービスをしている印刷所もありますが、そのサービスを使わず、カバーと本体が別納の場合、届いたカバーを見て「ひえっ」となるでしょう。
どこから手をつけていいのかわかりません。

 

私もこのようなデザインのカバーの文庫本をたくさん作っており、何冊もカバー巻き失敗しているのでその難易度の高さは痛感しています。

 

というわけで、私の編み出したカバー巻きの方法をここから紹介していきます。

ちなみに自分でカバー巻きをする場合、表紙の紙は厚めの紙にするのがおすすめです。
やりやすくなります。

 

1 背表紙に折り目の目印をつける

カバー巻きは「慎重に!」が合言葉です。

 

まず、背表紙から折り目をつけていきます。

カバー巻きの方法 背表紙から折り目をつけていく

背のど真ん中にタイトルがくるように合わせます。

背表紙は狭いので、目測でもほぼ正確に真ん中に合わせられると思います(分厚い本だと難易度あがるので注意)。
そして、キュッと写真の黒丸の部分に小さな折り目を付けます。

ここでビーッと背表紙全体に折り目を付けようとすると、曲がる確率が高くなるので注意。

 

2 外して、折り目をつける

本体からカバーを外します。

先ほど付けた折り目を目印に、背表紙の折り目を付けていきます。
曲がらないように、慎重に!

カバー巻きの方法2 先ほど付けた折り目を目印に、背表紙の折り目を付けていきます。

 

3 折り込み部分に折り目をつける

背表紙の折り目を付けたら、再び本体に装着。

本体の形に合わせて、折り込み部分の折り目を付けていきます。
曲がるのが不安な場合は、先ほどのように端っこだけ折り目を付けて、本体から外して折るとまっすぐに折れます。

カバー巻きの方法3 本体の形に合わせて、折り込み部分の折り目を付けていく

これで完成です。

 

自分で巻くカバー巻き作業 所要時間は?

ちなみにカバー巻きにかかる時間は、100冊あたり2~3時間くらいです。(私の場合)
余裕を持って計画的にカバー巻きをしましょう。

 


目印のないカバーは、慎重に折り目を付けていくことで失敗し辛くなります。

慎重に作業することで時間がかかるので、時間に余裕を持ってカバー巻きをおこないましょう。