同人誌印刷の解像度はどうすればいい？
同人誌を作るときに必ず耳にする「解像度」という言葉。
350dpiなど見慣れない数値が出てくるので、混乱してしまう人もいるかもしれません。
しかし、同人誌作りにおいては3つのパターンだけ覚えておけば大丈夫です。
当記事では、同人誌作りにおける解像度について解説していきます。
そもそも解像度とは？
解像度とは、画素の密度を表す数値です。
画面上の画像は、画素という点(ドット)が集まってできています。
画像を拡大してみるとそれがわかりやすいですね。
解像度はdpiという単位を使って表し、10dpiは1インチあたり10つの点があるということになります。
300dpiなら1インチあたり300個の点があります。
10dpiよりは300dpiのほうが綺麗な画像である……というのはなんとなくイメージがつくかと思いますが、解像度は高ければよいというわけではありません。
解像度は高ければ高いほどデータが重くなるので、オーバースペックのデータを作成して印刷所に送ると、正常に処理されないことがあるのです。
解像度は適切に設定するのが大切ですよ。
同人誌における最適な解像度とは？
それではパターン別の解像度を見ていきましょう。
同人誌作りは、「モノクロ二階調」「グレースケール」「カラー」の3つのパターンに分かれ、それぞれ適する解像度があります。
モノクロ2階調 解像度600～1200dpi
白と黒の2色のみで表現されるのがモノクロ2階調です。
スクリーントーンを使用した場合はモノクロ2階調にすると綺麗に印刷されます。
漫画本文や小説挿絵などがこちらです。
グレースケール 解像度350～600dpi
こちらも白黒、グレースケールです。
グレースケールは白から黒までの多階調で表現された画像を指します。
漫画本文や白黒写真などにおすすめです。
グレースケールとモノクロ2階調を同じページ内に混合させると綺麗に印刷できないので注意しましょう。
カラーデータ 解像度300～350dpi
表紙や口絵など、カラーデータは解像度300～350dpiに設定します。
ネットにアップするなら解像度は72dpi
ネットに画像をアップするときには、解像度を72dpiに設定するのがおすすめです。
パソコンの画面上では、72dpiも300dpiもほとんど同じように映ります。
そのため、300dpiではオーバースペックとなってしまい、ただの重いデータとなってしまうのです。
ネットにアップするときに高い解像度であげてしまうと、読み込みが遅くなり、読みづらくなる可能性があるので、72dpiにしておくとよいでしょう。
解像度は制作する同人誌に合わせた設定にすることが大切です。
適切な数値を知っておき、綺麗な同人誌を作りましょう。
