モアレが発生する原因とは?対策方法もご紹介【同人誌制作】
「出来上がった同人誌を見たらモアレがあった……」という経験はありませんか?
せっかく作った同人誌にモアレがあったらショックを受けてしまいますよね。
そのようなことを起こさないためにも、モアレが起こってしまう原因を知っておくとよいですよ。
当記事では、モアレがおこる原因と対策について紹介していきます。
そもそも「モアレ」とは?
トーンは点が集まってできていますが、さまざまな原因により点の配列や形状がゆがんでしまうことがあります。
そうすると、本来はなかったはずの模様が浮かんでしまうのです。
図のように、本来であれば均一なグレーのトーンが、モアレが起こると模様ができてしまいます。
モアレが発生する原因は?
なぜモアレが発生するのでしょうか。
モアレが発生する原因を知っておきましょう。
作業をするときは、できる限りこれらの「モアレの原因」を避けておこなうと、モアレが発生しにくくなります。
データを拡大・縮小する
貼り付けしたトーンを拡大・縮小をすると、モアレが発生しやすくなります。
拡大・縮小によって、トーンの点にアンチエイリアス(ぼやけさせてガビガビを目立たなくする機能)がかかるためです。
ほんの数%の拡大・縮小でも起こることがあるので注意しましょう。
トーンの重ね貼り
トーンを重ねて貼ると、高確率でモアレが発生します。
なるべく重ね貼りは避けましょう。
解像度が合っていない
解像度が低い画像の解像度を上げると、モアレが発生することがあります。
原稿を作るときは、はじめから原稿に合わせた解像度で作りましょう。
推奨解像度は次のようになっています。
- モノクロ2階調 : 600~1200dpi
- グレースケール : 350~600dpi
- カラーデータ : 300~350dpi
モアレを防止するためにも「試し刷り」がおすすめ!
注意していても発生してしまうことのあるモアレ。
モアレは画面上ではわからず、印刷してはじめてわかることも多い現象です。
頒布する分を刷り終わってから気付くとどうしようもなくなってしまうので、まずは試し刷りをしてみましょう。
印刷所の試し刷りがおすすめですが、時間がないというときには家庭用プリンターで試してみてもよいかもしれません。
家庭用プリンターで試し刷りする場合
試し刷りの依頼をする時間がない場合は、家庭用プリンターでチェックをしてみましょう。
家庭用プリンターで試し刷りするときは、解像度の設定をしっかり行ってください。
原稿の解像度とプリンターの解像度を同一に設定しないと、たとえば600dpiの原稿を印刷しても、印刷するときには300dpiに変換されてしまう……ということも起こりえます。
ただし、家庭用プリンターは印刷所の印刷機とは異なるので、印刷所で刷った同人誌と全く同じものが刷れるとは限らない点に注意してください。
印刷所の試し刷り
締め切りまで余裕があるなら、こちらの方法がおすすめです。
本番の同人誌とほぼ同じ仕様で印刷してもらえるので、ミスがあれば気付きやすいですよ。
るるるでも試し刷りサービスをおこなっています。
64ページまでの同人誌を1冊1,000円で試し刷りできるので、ぜひ試してみてください。
ちょっとしたことで発生してしまうモアレ。
どんなに注意していてもモアレが出てしまうことがあるので、原稿が完成したら試し刷りしてみるのがおすすめです。
印刷所の試し刷りサービスを利用してみてはいかがでしょうか。