同人誌で連載ってアリ?3つの連載タイプをご紹介
自由な物語を作れるのが楽しい同人誌。
長編を作って連載同人誌にチャレンジしてみたいと考える人もいるのではないでしょうか?
実は長編にもいくつかの種類があります。
長編の形式を意識して構成を考えてみても楽しいかもしれませんよ。
当記事では、長編の形式をご紹介していきます。
連載同人誌はアリ?
同人誌というと30ページ前後の薄い本のイメージが強いかもしれませんが、最近では連載形式の同人誌も増えてきました。
連載となると、「最後まで読んでもらえないかもしれない」「書き切る自信がない」など不安もあるかもしれません。
しかし、読者の中には連載ならではの壮大なストーリーを読みたいという人も少なくありません。
連載形式の同人誌にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
短編とは違った楽しさが見つかるかもしれませんよ。
長編連載の種類
連載形式となると、必然的に長編の物語になるかと思います。
長編にはいくつかの種類があるので、構成を考えるときに意識してみるとよいかもしれませんよ。
シリーズ連載
シリーズ連載は短編~中編が連なる連載形式です。
同世界観・同じキャラクターが登場する物語が連続する形式となっています。
『ハリー・ポッターシリーズ』をイメージするとわかりやすいかもしれません。
『ハリー・ポッター』は『ハリー・ポッターと賢者の石』『ハリー・ポッターと秘密の部屋』……と7つの物語によって構成された長編です。
すべての物語は繋がっていますが、それぞれの物語は1つの物語として完結しています。
巻ごとにタイトルが異なっていたりサブタイトルが付いていたりするのが特徴です。
シリーズ連載形式は、比較的読者が手を出しやすいという特徴があります。
1冊(または数冊)でとりあえず1つの物語が完結するので、「長い物語を最後まで追わなければいけない」と感じにくいためです。
「長編は手を出しにくいから売れないかもしれない」と感じているなら、こちらの形式で物語を作ってみるとよいかもしれません。
長編連載
1つの長い物語が数冊に渡って続く連載形式です。
意外な場所で回収される伏線、骨太のストーリーなど、読みごたえバツグンのストーリーが特徴。
『ONE PIECE』など、商業漫画はこの形式が多いですね。
とはいえ、長編連載も『○○編』『□□編』と分かれていることが多く、物語構成的にはシリーズ連載と似通った部分があります。
気になるところで次巻へ!とできるのも長編連載の醍醐味です。
上手く引きを作れば、続きを読みたいという人も増えるでしょう。
チャレンジするのに少し勇気がいるかもしれませんが、コアなファンができる可能性があります。
熱い感想がもらえることもあるかもしれませんよ。
枠物語(フレームストーリー)
少々テクニカルな構成となるのが、枠物語です。
1つの物語の中に、世界観もキャラクターも異なる短編~中編が複数入っています。
有名な物語に『千夜一夜物語』があります。
『千夜一夜物語』は『シンドバッドの冒険』『アラジンと魔法のランプ』など異なる物語が複数連なっています。
『不思議を売る男』という児童文学作品は、男が物語を語っていくという形で綴られており、それぞれ異なる物語ながらも、すべての物語が大きな物語の一部という形に収まっています。
作者にとっては短編をたくさん作っていく感覚ですが、読者にとっては通常の短編よりも「次の短編も読みたい」という気持ちが高まりやすいかもしれません。
長編といってもさまざまな種類があります。
自分に合った形式を探して、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
新しい楽しさが見つかるかもしれませんよ。