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同人誌の増刷を安くする5つの方法|増刷・再販・改訂の違いも解説!

同人誌の在庫が切れてしまったら増刷を検討する方が多いのではないでしょうか。
初版とは若干勝手が異なる増刷、初めてするときには少し戸惑うこともあると思います。

当記事では増刷の「印刷費」と「増刷時の内容変更」、そして「再版・改訂との違い」についてまとめていきます。
増刷について気になることがある方は参考にしてみてください。

 

増刷の印刷費はどうなる?

増刷するときに気になるのが、印刷費ではないでしょうか。
初版に比べ部数が少なくなりがちな増刷は、単価が高くなる場合も多いです。
できれば安く刷りたい、そんなときには次の方法を検討してみましょう。

 

  1. 早割を使う
  2. オンデマンド印刷を使う
  3. 印刷所を変更する
  4.  仕様を変更する
  5.  頒布価格をあげる

それぞれ5つの方法を解説します。

 

①早割を使う

まず検討したいのが、早割の活用です。
イベント合わせで初版を刷るときとは違い、増刷分には締切がないことも多いです。

早くファンの方に本を届けたい気持ちもあると思いますが、(普段はなかなか使えない)最安で刷れる早割を使えるチャンスと言えるでしょう。
一番安く刷れるプランで刷れば、部数減少による単価上昇もカバーできるかもしれません。

 

②オンデマンド印刷を使う

続いてチェックしたいのが、オンデマンド印刷。
オンデマンド印刷は少部数で刷るときに安く刷れる印刷手法です。

増刷分の部数が100部以下になる場合は、オフセット印刷よりもオンデマンド印刷のほうが単価が下がる可能性が高くなります。

 

③印刷所を変更する

そして、安く刷るために印刷所の変更をするのもアリです。

印刷代は印刷所によって異なるので、たとえば初版を刷るときには「締切」重視で印刷所を選んでいたところを、増刷分は「印刷費」重視で印刷所を選び直す……ということをしてもよいと思います。

印刷所を変更した際には、奥付の修正も忘れずに行ってください。

 

④仕様を変更する

場合によっては仕様変更も視野にいれてもよいかもしれません。
たとえば、初版では表紙に箔押し加工していたところを、増刷分では箔押し加工をカットする……などです。

ファンの心理的にはがっかりしてしまうのが正直なところかもしれませんが、特に特殊加工を少部数でやろうとすると印刷代が高くなりがちなので、仕方ないところでもあります。
(私もこのような仕様変更をして増刷したことがあります)

仕様変更をする際には、ホームページやSNSなどでアナウンスしておくと親切ですね。

 

⑤頒布価格をあげる

印刷費を下げる方法とは異なりますが、頒布価格の値上げも選択肢のひとつです。
色々な方法を使ってもマイナスが出てしまう場合は、頒布価格をあげてしまってもよいでしょう。

こちらも事前にアナウンスしておけば親切です。
(ちなみに、こちらも私がやったことのある手段です)

 

増刷時に内容を変えるのはアリか?

たとえば締切ギリギリに発行してミスがある本、数年前に作った本でそのまま増刷するのが恥ずかしい本などは、増刷時に修正したいと考える人が多いと思います。

 

「初版と異なる内容になってしまってもよいだろうか?」と悩む人もいるかもしれません。
これに関しては作者の自由です。
ただ、事前にアナウンスしておくと親切でしょう。

しかし、大幅な内容変更をすると、初版を購入した人に不満を抱かれる可能性もあります。
ほどほどにしておくのがベターです。

 

ちなみに、内容を変更して刷ることは、厳密には「増刷」とは言いません。
次の項で解説していきます。

 

増刷・再版・改訂の違いとは?

増刷と似た言葉に、再版や改訂があります。
実は厳密には異なる意味合いの言葉です。

 

  • 増刷……同じ内容・仕様の本を印刷すること
  • 再版……内容を修正し、本を印刷すること(修正しなくても再版と呼ぶこともある)
  • 改訂……特に大幅な修正をし、本を印刷すること

 

再版は誤字脱字程度の修正、改訂はプロット・ネームから変わるような修正と考えるとよいかもしれません。
改訂という言葉は教科書や参考書に使われることが多いです。

 


印刷単価が高くなりがちな増刷は、なるべく印刷費を抑えたいもの。
早割などを上手く使い、安く刷れるように工夫しましょう。

場合によっては仕様変更や頒布価格の変更も視野にいれてもよいかもしれません。

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